絵巻

みちのく絵巻 

60cm×540cm 上下組
平成13年 2001年 再興第86回院展
院展同人推挙! 初入選と同じくらい嬉しいあこがれでした。が、これからが本番の画道と気付いてみれば、いかにもみすぼらしい己がクローズアップされて参ります。古典を求める心、天然美に感動する心を拠り所にじっくり小さなところから取り組む以外に手はなさそうです。岩佐又兵衛は若い頃から大好きで、山中常磐絵巻を初見した時の驚きは今でも甦ってきます。愁嘆場に来ると草木さえ悲しみを表すこの画家の有無を言わさぬ技に圧倒されたものでした。
信貴山縁起、伴大納言、山水長巻、生々流転、西遊記、道産子追憶の巻等々、古今忘れられない絵巻物の数々に魅せられている自分に改めて気付き、試作してみたのです。秋田湯沢の古くから伝わる西馬音内盆おどりを見せ場に、みちのくの断章をつづっています。

日の本絵巻 その一 秋流るるの編 

60cm×540cm 平成14年 2002年
再興第87回院展
綿織りなす竜田姫の例え通り、古人の心は四季と共に移ろい、世代を越え時代をつむいで来たのです。山水みなぎる日本の秋。流水と共に深みゆく秋のドラマを絵巻化致しました。飛騨清見、小鳥川が主なる取材地です。


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